サッカー入門にCLを観よう

UEFAチャンピオンスリーグ(CL)は欧州サッカー連盟が主催する大会です。世界中の名選手は欧州に集中していることからも、事実上世界最高のクラブチームを決める大会であるともいえます。また、世界中での視聴者は1億人を超えるとも言われており、近年の視聴者数はNFL以上と非常に注目度が高いコンペティションです。

1992年に欧州のクラブ王者を決める大会、チャンピオンズカップがチャンピオンズリーグ(CL)へと名称を変えて再編成されて以来、昨シーズンのレアル・マドリ―達成するまでは、連覇を成し遂げたチームは一つもなく、この世界最高の舞台を制することの難易度の高さが伺い知れます。

リオネル・メッシ、クリスティアーノ・ロナウドを初めとした名だたるスーパースターが一同に会するこの大会、次々と生まれる華麗なスーパープレイに、サッカー入門者であっても目を奪われることは間違いありません。また、CLはワールドカップよりもレベルが高いとも言われており、最高のチーム同士の普段なかなかお目にかかれないハイレベルな試合、新たなスター選手の誕生など見どころは盛りだくさんです。サッカーに興味がある方は一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。

サッカー ブックメーカーはこちらを参考しましょう。

欧州サッカー入門 ELとは何か

欧州サッカーを語るうえで外せないのがEL(UEFAヨーロッパリーグ)です。これはUEFAカップが前身で、2009-2010年シーズンに名称の変更が行われました。ヨーロッパの各国の競合クラブチームが優勝を競い合う大会で、開始年は1971年に遡る伝統のあるサッカー大会です。

出場資格は国ごとのUEFAランキングなどによって、各国リーグの出場枠が決定されます。そして、リーグ戦で枠内の上位に食い込んだクラブチームが参加できるのが基本です。なお、ELは予選が1回戦~3回戦とプレーオフで22のチームに絞り込まれます。これに国内リーグで優勝したチームなど16チームと、チャンピオンズリーグのプレーオフで敗退したチーム10チームの合計48チームで、本戦となるグループステージが開催されます。

グループステージに続く決勝トーナメントでは、グループステージで合計12あるグループの上位2チームと、チャンピオンズリーグのグループステージ3位の8チームの合計32チームで開催します。決勝トーナメントはホームアンドアウェイ方式で行われますが、優勝を決する決勝戦は一発勝負で行います。少し複雑ですが、欧州サッカーを語るうえでは外せない大会ですから、入門的な知識として知っておきたいところです。なお、最も優勝回数の多いクラブチームは、スペインのセビージャFCの5回です。

海外サッカー入門 UEFA

海外サッカーを理解するには、UEFAを知っておくことが大切でしょう。入門的なことになりますが、それだからこそ大事でもあります。では、UEFAとは何でしょうか?これは欧州サッカー連盟のことを意味します。ヨーロッパの国々のサッカー協会などを統括し、大会などを主催しています。有名なものには、次の3つがあります。

まず、欧州選手権になります。EUROとも呼ばれ、加盟国の中で予選リーグ戦が行われ、本大会には24カ国が出場できます。その中で、一次リーグが行われ、8カ国が決勝トーナメントに進出します。4年に一度の開催であり、夏季オリンピックと同じ年に行われています。男子ばかりでなく、女子のEUROもあります。

次に、チャンピオンズリーグがあります。加盟国のリーグ上位チームが出場し、リーグ戦を勝ち抜いたチームが決勝トーナメントに進出します。ホームアンドアウェイ方式の試合であり、男子ばかりでなく、女子でも開催されています。

最後に、ヨーロッパリーグになります。チャンピオンズリーグと同様、ホームアンドアウェイ方式の試合ですが、加盟国のカップ戦優勝国などが出場できます。しかし、今ではチャンピオンズリーグで敗退したチームも参加できるようになっています。

以上のほか、フットサルやアマチュアの大会でも、UEFA主催のものがあります。

サッカーに機械やビデオによる判定が導入されるようになった経緯

2010年代に入り、サッカーの公式戦ではレフェリーの判断を補助するシステムとして、カメラや磁場センサーを使ってゴールを機械的に判定する「GLT(ゴールライン・テクノロジー)」と、得点やPK、レッドカードを与えるかどうかの判定にビデオ検証を用いる「VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)システム」が導入されるようになりました。

サッカー界では長年、誤審が起こる度に映像や機械を用いた判定システムの導入を求める声が選手やファンからあがっており、VARとGLTはそれが形になったものといえるでしょう。
しかし、これらのシステムが導入されるまでには紆余曲折がありました。

元々、国際統括団体であるFIFA(国際サッカー連盟)と、ルール等の重要事項を決定する団体であるIFAB(国際サッカー評議会)は判定を補助するシステムの導入には極めて否定的でした。
サッカーのレフェリングは人間が行うものという原則が浸透していたことや、試合の流れが止まってしまうこと、導入しようとする場合にコストがかかることなどが主な理由でしたが、映像機器のスペックが向上し、視聴者や観客がレフェリーより早く誤審を把握できるようになると、明らかな誤審に対してより厳しい声があがるようになっていきました。

こうした状況を次第に無視できなくなったサッカー界は、2000年代から判定補助システムの導入に向けて議論や実験をスタートさせました。
2000年代はいくつかの公式な試合で試験的にゴール判定システムが導入されましたが完全導入には至らず、一度はFIFAで検討や試験を行わないとする決定がでるまでになりました。しかし、その後も相次ぐ誤審の中でシステム導入を求める声が更に高まったため、FIFAは2010年代に方針を転換して正式導入を前提としてテストの実施を認めることにしたのです。

数多くのテストが重ねられた結果、2012年にGLTが公式ルールに明記されるようになり、2018年にはVARシステムの運用に関するガイドラインが策定されました。